自己紹介

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豊後高田市, 大分県, Japan
アメリカ人である両親を持ちながら、日本の片田舎で生まれ育ち、自分はどこに属するのか、国籍とはなにか、国とは何か、どうしたら世界の平和は訪れるのかと幼い頃から考えてきました。もちろん、答えにはたどり着いていないのですが、自らが考えることや思うことを言葉にしたり、文章にしたり、時に対話する場をつくったりすることでより良い社会の実現を目指しています。

2012年11月8日木曜日

夜空と陸との隙間にもぐり込んで

歩くことを仕事にしているわたしは、歩きながらいろんなことを考える。いいことも、あまりよくないことも。歩きながら(何時間も歩くので)いいアイディアなんかもよく浮かぶ。歩きながら、文章をすらすらつくったりもする。ただ、歩き終えるとすーっとそれらが思い出せなくなってしまう。思い出せてたとしても、歩いていた時の華やかさがない。




8月から歩き続ける仕事をしてきて、ようやく明日で歩き終える。8月から今月まででだいたい650km。歩き続けられたことに感謝すると同時に、これから過ごす立ち止まりの時にも感謝したい。今日も光り輝く由布岳を下山しながら、あの詩が頭をはなれなかった。それは、コザで過ごした2007年夏、テツサブロウがよくうたっていたこの詩。





字のごとく、歩いていると「止まる」ことが「少ない」のだが、走っているわけではない。大地を踏みしめ、森の匂いをかぎ、動物と出会い、人々と笑顔を交わす。由布岳を登り、ずーっと下に見える駐車場をみる度に思う。歩くだけでこんなに高い所まで来れるんだって。。。でも、よくよく考えると「歩くだけで」なのではなく、「歩くことで」本来高いところ、遠いところに行けるのだと思う。歩くことは、羽ばたくことなんだと思う。羽ばたくことは、この地球に産まれてきた自分自身を信じることなんだと思う。

無数の尊い命がきらめき合うこの地球でひとりひとりが自らの花を咲かせることができますように。







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