自己紹介

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豊後高田市, 大分県, Japan
アメリカ人である両親を持ちながら、日本の片田舎で生まれ育ち、自分はどこに属するのか、国籍とはなにか、国とは何か、どうしたら世界の平和は訪れるのかと幼い頃から考えてきました。もちろん、答えにはたどり着いていないのですが、自らが考えることや思うことを言葉にしたり、文章にしたり、時に対話する場をつくったりすることでより良い社会の実現を目指しています。

2013年9月4日水曜日

スウェーデン日記④(Final)

ヨーロッパの旅も今日で終わり。
6日間のベルリンでの時を経て、姉のいるストックホルムに帰ってきた。
まったく知らなかったこの土地がいつの間にか「帰ってくる」場所になっていることが嬉しい。

どこかピカピカなイメージがあるストックホルムとは違い、ベルリンの街はいわゆる「途上国」的な要素が見え隠れするファンキーな街だ。友達がいるのは、アーティストやアナーキストが多く集まるヘルマンプラッツ。街の至る所にグラフィティや落書き。ストックホルムのように市民の多くは自転車で移動しているが、自転車レーンはストックホルム程しっかりしていない。いい意味で「適当」な空気が漂っている。社会の不公平に対し声を上げる文化や、自由に自らのアートを表現する文化も根深い。

政治や緑の党に関心がある自分としては、ドイツが選挙期間中だったこともおもしろかった。選挙ポスターの違いや、緑の党の浸透ぐあいも勉強になった。このポスターにある白髪の男性ともベルリンで出くわし話ができた。

80年代から緑の党を支持しているという友達の男性は「フクシマの後、メルケル首相も脱原発になった。経済もいい。緑の党の存在意義があまりなくなってきているのかもしれない」との意見。ドイツでラジオDJをしている別の知人は日本で緑の党が誕生したことをラジオのニュースでも取り上げていたと伝えてくれた。ベルリンに住む多くの人にとって日本はどこか憧れの場所のようだ。しかし、フクシマ以後、日本行きを断念したとの声も何度か聞いた。日本の危機をチャンスにするには世界中のあらゆる失敗や知恵に謙虚に学ぶ必要性を感じた。

いよいよ明日日本へ帰る。

ここストックホルムはと言えば、空気もだいぶ冷たくなり秋の香りがしている。
今日からオバマ大統領のスウェーデン訪問とあって、警察官やヘリコプターを多く見る。アメリカ大統領がスウェーデンを訪れるのは史上たった2回目だそうだ。
スウェーデンと言えば、ノーベル平和賞のノーベルが産まれた場所であり、4年前にはオバマ大統領も隣国の首都オスロでノーベル平和賞を授与された。。。
シリアでの内乱が一層激しさを増す中、命を落とした無数の数の人々に思いを馳せる。
武力での解決は存在しない。世界中の人々が声をあげている。
そんな中、スウェーデンはシリア難民に対し無条件で永住権を与える決断を下したそうだ。



ここでの体験を少しでも共有できればとの思いで、今回のストックホルムへの滞在を中心
とした旅を「スウェーデン日記」として4回に分けてブログに掲載してみた。
 読んでくれてありがとう!

Big up to my sister Mie and my parents for making this trip happen! One love.




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