小さいうちにヒエを選別できずに、お米より背の高いかれらが風に揺らいでいる。ヒエがお米をつくる上でやっかいなのは言うまでもないが、よくよく考えてみればヒエも食物だ。地元の人に聞いても、「昔はようでよったき、食べよった」と。さっそく、実りに実ったヒエを口にしてみる。。。美味しい。
とある島に住む人が言っていた。水があまり豊富ではないその島ではお米が育ちにくいと。お米が日本食において主食であることは間違いないのだが、その人はヒエやアワなどの雑穀に目を向けることも大切だと言っていた。芋や雑穀を取り入れ、日本食の典型を多少なりとも改めないと島においての時給自足は難しいとも。その昔はきっとそうだったのだろう。
うちもカフェを営んでいることもあり、かなりの量のお米を消費している。
お米が日本食においての真髄であることは確かだが、物事を考えていく上で「典型を改める」もしくは「典型を疑問視する」発想は今後より一層大切になってくるのかもしれない。
お米さん、実ってくれてありがとう。
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