国東の山歩きも今日で終わり、仕上げは由布岳。うちの田んぼからも由布岳がよく見える。静岡出身のわたしは方向を確かめるのに、富士山がどの位置にあるかで居場所を確認していた。豊後富士とも呼ばれる由布岳は同等の役割をもっているようだ。今日は祝日だったこともあって、けっこうな人数が登っていた。西の頂上を目指し、お鉢巡り(二つの峰にぽっかりあいたクレーターを通る道)を経て東の峰へ。昨日、お腹をこわしていたので、体調はベストではなかったが無事頂上まで。こんな写真を撮るのもなんだか恥ずかしいけど、記念に。
エクアドルに滞在していた時にキトの街にそびえ立つピチンチャを登った時のことを思い出す。下界には人間の営みがあり、上からみたらちっぽけだが、地球にこの生物が与えている害の大きさ。そして、ただそこに在る山。ピチンチャの頂上であぐらをかいた時に「静寂の音」を聞いた。静寂であることは本来音がないことを指すのだろうが、耳でははっきりと聞こえないのだが、ただそこに在り続けている静寂の音があった。。。
そのまま山を降りて、いざ大分へ。少しでも良いから広瀬隆さんの話が聞きたかった。そして、その場の空気を吸いたかった。大分の会場に着いたのは、講演が終わるはずの4時。幸運にも、広瀬さんは話足りていなかったようで、その後も1時間以上続いた。
内部被爆を止める為に、食の流通のあり方に目を光らせ、とにかく日本中(世界中)の原発を止めること。世界中で起こっている「OCCUPY MOVEMENT」にせよ、徐々につくりあげられたきた人々のつながりは大きな連帯のうねりとして波となり、利己性に象徴される現代社会は共生を柱とした調和へ向かう他ない。一人一人がどれだけ本気を保てるか。やり方は様々。声をあげる人、祈る人、耕す人、みんな必要。アメリカのとある詩人が60年代にのこした言葉、「Revolution will not be televised 革命はテレビではながれない」。反・脱原発のうねりに対するメディアの消極的な報道には憤りさえ感じるが、わたし達はそれにひるむことなく、声を上げ、新しい生活を創っていこう。
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