先日、国東半島の真中心にある両子寺(ふたごじ)に植林した森の下草刈りが行われた。
ちょうど東日本大震災の後に植樹し、1年半が過ぎた。鹿に食べられている苗木もあったが、多くの木がたくましく育っていた。植樹の時にミズナラをやっとこそ植えたうちの宇生(うみ)も今ではお兄ちゃんの風格を見せ始めている。
蝉が鳴いててもおかしくない程に暑いニューヨークの街をひたすら歩く。
マンハッタンは番号の降られたストリート(横)と名前のつけられたアベニュー(縦)とが交差し、ダウンタウンからアップタンンまで縦に広がる島。沖縄に住んでいたわたしから見ればマンハッタンに島の匂いはしないが、そこに別世界があるという意味ではマンハッタンは島だ。
日本で生まれ育ったことで、じいちゃんやばあちゃん、イトコといった親戚が近くにいる感覚をあまり味わったことがない。母方の祖父母、父方の祖父はわたしが産まれる前に他界したが、父方の祖母とは何度か会っていて、あたたかい記憶が心の中にある。
ニューヨークを歩いていると、じいちゃんやばあちゃんのことを考える。自分は彼らから何を継承したのか、今の自分を見て彼らはどう思うか。。。
ビレッジ(ダウンタウン)のボヘミアンカルチャーを絵描きとしてリードしていた父方の祖父ハロルドの所には詩人、物書き、彫刻家と多様な面々が出入りしていた。世界大恐慌を若者として生きていた彼は既存の政治経済の在り方や価値観に絵を通して語りかけた。
下の写真は父方の祖父母。そして、もうひとつ下の写真左からわたしの叔父、祖父、親戚。。。
世界大恐慌はウォール街のパニックではじまり、失業率は大幅にあがり多くの人々が世界経済の中に置かれている自らの位置に憤りを感じ、資本主義社会アメリカでも社会主義革命が懸念された。そんなウォール街のマネーゲームは現在においても終わりを知らず、人口の1%に富が集中し格差社会をより一層際立たせている。そんな中、「We are the 99%!」をスローガンに世界中に広がったOccupy Wall Streetのムーブメントは変化のはじまりを物語っているような気がする。ユニオンスクエアに集まっている彼らと想いを語り合った。3月に仲間達と発行した国東源帰新聞を手に明日を見つめる。
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