今日は大分市に来てる。
ブックカフェ「the bridge」でこの文章を書きながら、自宅でもインターネットにつながる必要性があるのか考える。大分市にいる時はブリッジでつながるし、豊後高田にいる時は図書館でつながる。
昔がそうだったのだろう。テレビを観にいく家。洗濯機をかりる家。醤油をかりる家。
自分が所有する便利、かりる不便みたいなものもあるのだろうけど、近頃仕事をしに図書館に通うようになり、不便どころか新たな拠点ができたような喜びがある。自分のお気に入りの席があって、下手したら植物を置いてみたり、家族の写真でも飾ってしまいそうだ。。。 物を共有できればそのぶん自ら身軽になれるし、場や物を共有する度に人と交錯できるという楽しさもある。車においてもそう思う。ステキな車を所有したいという気持ちはさておき、行動範囲がそう広くない田舎ではみんなある一定の方向に車を走らせるわけで、相乗りは容易い。人の動きや必要としているものを可視化するだけでエネルギーが効率良く使われるのだと思う。
この間、友人の引っ越しのお手伝いで別府に行くと、「ゴミ」の山からかわいらしい木のおもちゃがでてきた。ちょうど、子ども達に木のおもちゃがあったらいいなと思っていた矢先。
物を購入しなくても、需要と供給がマッチするぐらいこの世界は物や知恵に満ちあふれていると思う。
自己紹介
- Mario Anton
- 豊後高田市, 大分県, Japan
- アメリカ人である両親を持ちながら、日本の片田舎で生まれ育ち、自分はどこに属するのか、国籍とはなにか、国とは何か、どうしたら世界の平和は訪れるのかと幼い頃から考えてきました。もちろん、答えにはたどり着いていないのですが、自らが考えることや思うことを言葉にしたり、文章にしたり、時に対話する場をつくったりすることでより良い社会の実現を目指しています。
2013年2月23日土曜日
2013年2月18日月曜日
宝物
物に溢れているこの社会では、欲しい物が時々あったりする。
ブログを書きながら部屋を見渡してみると、誰にも渡せない、なくてはこまる、宝物みたいなものはあまりない。物はほとんどその時々の必要や欲求を満たすものなのだろう。
そんな中でも宝物だと思える物もやはりある。
わたしは小中学校に時折呼ばれて講演をするのだけれども、講演の後に子どもたちが手紙をくれることが多々ある。日本の学校の素晴らしいところのひとつだと思う。子ども達に内省する時間を先生が丁寧に与えている。何百人と子どもがいる学校で子ども達の声を聞き出し、書き留めてもらい、それを講演者であるわたしに送ってくるという心のこもった作業には頭が下がる。
そんな子ども達からの手紙はわたしにとっての宝物。なぜなら、その中には人を思いやり大切にすること、人間が持ち合わせている最もあたたかい慈悲の心がにじみ出ているから。それを、小学生や中学生が一生懸命言葉にしている。
ブログでもコメントとして、ほんの少しだけシェアしてみた。
http://mario-anton.blogspot.jp/p/history.html
息子がプレゼントしてくれた絵を眺めながら、人に自らが持っているものをギフト(贈る)できる社会にこそ未来があると確信する。
ブログを書きながら部屋を見渡してみると、誰にも渡せない、なくてはこまる、宝物みたいなものはあまりない。物はほとんどその時々の必要や欲求を満たすものなのだろう。
そんな中でも宝物だと思える物もやはりある。
わたしは小中学校に時折呼ばれて講演をするのだけれども、講演の後に子どもたちが手紙をくれることが多々ある。日本の学校の素晴らしいところのひとつだと思う。子ども達に内省する時間を先生が丁寧に与えている。何百人と子どもがいる学校で子ども達の声を聞き出し、書き留めてもらい、それを講演者であるわたしに送ってくるという心のこもった作業には頭が下がる。
そんな子ども達からの手紙はわたしにとっての宝物。なぜなら、その中には人を思いやり大切にすること、人間が持ち合わせている最もあたたかい慈悲の心がにじみ出ているから。それを、小学生や中学生が一生懸命言葉にしている。
ブログでもコメントとして、ほんの少しだけシェアしてみた。
http://mario-anton.blogspot.jp/p/history.html
息子がプレゼントしてくれた絵を眺めながら、人に自らが持っているものをギフト(贈る)できる社会にこそ未来があると確信する。
2013年2月7日木曜日
小出教授
今日は晴れている。外で作業をしたいところだけど、「中国からの大気汚染」が気になって躊躇している。ニュースなどで耳にしている人も多いのだとは思うけれど、北京を中心に大気汚染がかなり深刻な状況にあると言う。その汚染は北京市民だけではなく、風にのって日本列島や南アジアの方までいっている。。。お隣さん中国、兄弟みたいな中国だが、尖閣諸島や反日デモもあってか(ずっと前からか)中国が問題を起こしているとなるとメディアは一斉に非難モードで報道する。メディアだけでない、政府も。
汚染状況が知れるのは大変ありがたいことなのだけれど、どこか違和感を感じているのはわたしだけではないと思う。
そりゃ、そうだ。福島原発で大事故が起き、空から海から土から汚染が地球規模で広がっている現状を引き起こしながらもなお原発を推進している日本は放射能の汚染は既に終わったかのような振る舞い。
情報は自分自身で得なければいけないことを誰もが学んだ311だが、テレビで流れることが基本的に事実だと思う人が大半である今の社会で「ただちに影響はない」と言い続けた政府。政府になんらかの思惑があったのか、パニックを恐れたのか、情報の伝達が遅かったのか、わたしには分からない。分かることは、国は必ずしも「国民」を守らないということ。ただ、国を責めるだけでも前には進まない。なぜなら、国は国としてやらなければいけないことがあるから。そのやらなければいけないことは時折国民(もしくは他の国民)を犠牲にするし、国民の声を反映しない。
大気汚染であれ、放射能であれ国の境界線内で起きてもそこからうまれる影響に国境などない。だからこそ、国を超える意識が必要なのだと思う。
311以降、一貫して地球市民の眼差しで事をとらえている小出教授の言葉には改めて感動する。
****************************************
「同じ国民だから仲間なのでもなく、同じ民族だから仲間なのでもない。連帯すべき仲間はまさに国境を越えて世界に広がっている。.....小出 裕章
チェルノブイリ事故で放出された死の灰は、人為的に引かれた国境などをものともせずに世界全体を汚染した。そして、そのことは実はもっと大切なことを示している。つまり、もともと国境というものは、歴史の中で度々塗りかえられてきたように、その時の支配・被支配の力関係で決められてきたものに過ぎず、本質的な意味を持つものではないということである。そのことを十分に認識していた原子力推進派は、チェルノブイリ事故後、国や社会体制といった相違を超えて連帯し、今後も原子力を強行する姿勢を示している。
一方反原発運動の側も、国を超えた国際的な連帯を模索し始めている。実は1986年9月に、反原子力国際会議がウィーンで開かれ、世界の約30カ国から、反原発に関わっている人々が集まった。参加者のなかには、核実験の犠牲にされたタヒチの人、核燃料再処理工場のため子どもたちに白血病が多発している英国ウィンズケールの人もいた。また、モスクワ・トラスト・グループと呼ばれる人たちも参加しており、彼らは、チェルノブイリ事故後、逮捕・勾留という当局の弾圧にも負けずに、モスクワで原子力に反対して活動している。そのグループの一人の女性は集会で発言した。「私は今この場で発言しているが、私はもうモスクワには帰れない。」
私が大切にしたいのは、日本や日本人ではなく、世界中で、困難を乗り越えて原子力に反対し続けている人たちである。私の仲間は世界中どこにでもいるし、国境を越えて彼らと連帯したい。そして、いついかなる時でも、たとえ国と国が戦争するという時でも、決して「国」とか「国民」という謝った観念に惑わされないで生きなければならないと痛切に思う。同じ国民だから仲間なのでもなく、同じ民族だから仲間なのでもない。連帯すべき仲間はまさに国境を越えて世界に広がっている。」
「放射能汚染の現実を超えて」(1991)より
汚染状況が知れるのは大変ありがたいことなのだけれど、どこか違和感を感じているのはわたしだけではないと思う。
そりゃ、そうだ。福島原発で大事故が起き、空から海から土から汚染が地球規模で広がっている現状を引き起こしながらもなお原発を推進している日本は放射能の汚染は既に終わったかのような振る舞い。
情報は自分自身で得なければいけないことを誰もが学んだ311だが、テレビで流れることが基本的に事実だと思う人が大半である今の社会で「ただちに影響はない」と言い続けた政府。政府になんらかの思惑があったのか、パニックを恐れたのか、情報の伝達が遅かったのか、わたしには分からない。分かることは、国は必ずしも「国民」を守らないということ。ただ、国を責めるだけでも前には進まない。なぜなら、国は国としてやらなければいけないことがあるから。そのやらなければいけないことは時折国民(もしくは他の国民)を犠牲にするし、国民の声を反映しない。
大気汚染であれ、放射能であれ国の境界線内で起きてもそこからうまれる影響に国境などない。だからこそ、国を超える意識が必要なのだと思う。
311以降、一貫して地球市民の眼差しで事をとらえている小出教授の言葉には改めて感動する。
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「同じ国民だから仲間なのでもなく、同じ民族だから仲間なのでもない。連帯すべき仲間はまさに国境を越えて世界に広がっている。.....小出 裕章
チェルノブイリ事故で放出された死の灰は、人為的に引かれた国境などをものともせずに世界全体を汚染した。そして、そのことは実はもっと大切なことを示している。つまり、もともと国境というものは、歴史の中で度々塗りかえられてきたように、その時の支配・被支配の力関係で決められてきたものに過ぎず、本質的な意味を持つものではないということである。そのことを十分に認識していた原子力推進派は、チェルノブイリ事故後、国や社会体制といった相違を超えて連帯し、今後も原子力を強行する姿勢を示している。
一方反原発運動の側も、国を超えた国際的な連帯を模索し始めている。実は1986年9月に、反原子力国際会議がウィーンで開かれ、世界の約30カ国から、反原発に関わっている人々が集まった。参加者のなかには、核実験の犠牲にされたタヒチの人、核燃料再処理工場のため子どもたちに白血病が多発している英国ウィンズケールの人もいた。また、モスクワ・トラスト・グループと呼ばれる人たちも参加しており、彼らは、チェルノブイリ事故後、逮捕・勾留という当局の弾圧にも負けずに、モスクワで原子力に反対して活動している。そのグループの一人の女性は集会で発言した。「私は今この場で発言しているが、私はもうモスクワには帰れない。」
私が大切にしたいのは、日本や日本人ではなく、世界中で、困難を乗り越えて原子力に反対し続けている人たちである。私の仲間は世界中どこにでもいるし、国境を越えて彼らと連帯したい。そして、いついかなる時でも、たとえ国と国が戦争するという時でも、決して「国」とか「国民」という謝った観念に惑わされないで生きなければならないと痛切に思う。同じ国民だから仲間なのでもなく、同じ民族だから仲間なのでもない。連帯すべき仲間はまさに国境を越えて世界に広がっている。」
「放射能汚染の現実を超えて」(1991)より
2013年2月1日金曜日
cultural creatives
文化を創造するというと大げさに聞こえるのかもしれない。
文化とは?ネットでささっと調べてみると:
「1 人間の生活様式の全体。人類がみずからの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体。それぞれの民族・地域・社会に固有の文化があり、学習によって伝習されるとともに、相互の交流によって発展してきた。カルチュア。「日本の―」「東西の―の交流」
2 1のうち、特に、哲学・芸術・科学・宗教などの精神的活動、およびその所産。物質的所産は文明とよび、文化と区別される。。。」
政治も科学も大きくは文化の中で変容しているのだと思う。
そして、文化を形成するのはわたし達ひとりひとりの意識の持ち用。
そう、「マインドセット」ではないかと思う。
新たな文化を創造していこうよ!というテーマのもと2月9日(日)大分市でおもしろいイベントが開催されます。新しい文化をつくっていく上で対話や多様性の受けとめ方なんかが大事だと思っているわたしは「アントン眞理雄の白熱教室」という名の対話の場をつくります。東京からワールドシフトジャパンの理事をしている谷崎テトラさんもやってきます。MCはわたしと共に2月の大分市議会選挙に挑戦する神田京子さんとですすめていきます。是非、お誘い合わせの上ご参加を!
場所は醤油倉庫を改装したギャラリー/カフェ「the bridge」
http://bridge.groundnoise.jp
詳細は以下の通りです:
http://culcreoita.blogspot.jp
12:00 OPEN
マルシェとthe Bridgeカフェでランチをどうぞ!
12:45 ゆらゆら♨ちんどん隊
13:00 カルクリ開会宣言
WORLD SHIFTワークショップ
谷崎テトラさん ワールドシフトネットワーク代表理事
http://www.kanatamusic.com/tetra/
14:00 TALK: いじめとは何か?
大貫隆志さん NPO法人 ジェントルハートプロジェクト
http://www.gentle-h.net/index.html
14:30 MUSIC LIVE: YAYU大分
15:30 TALK: 靴下5枚履き健康法〜代替医療の現在
松山家昌さん 松山医院•名誉院長
http://www.matsuyama-iin.com/aisatsu.html
16:00 TALK: コレクティブハウスを作ろう!
山下茎三さん おおいたNPO研究所/NPOデザインセンター
http://comiresuoita.web.fc2.com/ndc-gaiyou.html
17:00 TALK SESSION: 幸せなお産
戸高佐枝子さん サエラ助産院 http://caetla2006.web.fc2.com
竹下洋子さん ニットデザイナー/画家 http://blog.yoko-labo.jp
神田京子さん Slow Cafeぶらぼうオーナー http://kandakyoco.net
17:30 TALK: デモクラシー2.0
谷崎テトラさん ワールドシフトネットワーク代表理事 http://www.worldshift.jp
18:00 TALK LIVE: カルクリ白熱教室
アントン眞理雄さん 百種momokusa管理人 http://mario-anton.blogspot.jp
※マルシェエリアでは18:00〜DJ TIME DJ: SATORI
20:00 END
※タイムスケジュールは変更の可能性があります。
駐車場の用意はありません。近隣のコインパーキングのご利用をお願いします。
当日は会場内禁煙とさせていただきます。
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